足りない思い出

先日明治神宮前駅に向かうために新宿三丁目駅に向かいました。改札を通りホームの奥に進むために歩いていたら60歳ちょっと過ぎたくらいの女性に呼び止められました。見た目も可愛らしく、お上品なん感じがしました。育ちは悪くなさそうだし、話し方も綺麗な…

蛇と牛

蛇が出てくる夢をみた。それは何回めだろうか。黒く長い巨大な大蛇がそこら中にいて部屋の中にもいてのたうち回っていた。怖いはずなのにみんななんだか笑いながらその蛇を捕まえようとしていた。 その時はバスの後部座席に乗っていた左側の窓側の席だったと…

早い春、熟れた実

ひと足先にと桜の開花が早い今年はいったい何が起きるのだろうか。こんなに早い世の中なのに季節の巡りも忙しいとなると私だけ置いてきぼりになってしまいそうだ。と書いた冒頭に東京の空からは既にピンクの色はちってしまった。 わかっているのに分からない…

遠くの舞台

事には「勢い」ってのがかかせない時が多々あるはずだ。じっくり考えるのは後でもいい。やってから考えればいいのだから。やらなかった後悔よりやった後悔の方が経験にもなるわけだし。特に若い時なんて何をやっても経験になるし物事を始めるのに遅い事はな…

02/19/2015

2/19 西門町にやって来たて感じたこと、台湾の原宿と言われてるらしいがそれ以上に活気があり人がおおく。日本以上の熱量がある。風の匂いもどこか、香辛料や食べ物の匂い、御線香の香り、全て入り混じり、暖かな風にのっている。人々はお客に気を使うと言う…

ランプ

陰りのある顔や、ほんの少しの微笑みなど不意に目にとまる表情の方がしっかりとした表情より説得力があるのかもしれない。悲しそうな伏せ目や戸惑う目の漂いに嬉しさを隠していたり。そういう表情を集めて他人の感情や気持ちを読み取ろうとすることは悪しく…

雪どけの春先と言ったところか、寒いのには変わりないその雪の下にいる熱い土。はっきりとは見えない磨り硝子の向こう側であり、飛行機の窓から見える小さな町の灯。正体をつかむにはあまりにも握り難く、掴むべきではない。触れることの出来ない煙の様で触…

ふぬけ

なんだその顔はとよく言われたもので。力の入ってないの間抜けな顔になってきた気がする。情けない。こないだ年明けぶりにあった友人に「なんだか太ったんじゃないか」と言われ返す言葉も無かったのが悲しかった。別に太ったといっても多分ほんの少し。痩せ…

乾杯

友人がロンドンの方へ旅立つ。一年後の話らしいがとても急だなと思った。そう言うようなことは改まって伝えるべきなんじゃないかなって思ったんだけど、まあ仕方ないか。別に死ぬわけじゃないし会いに行こうと思っていける距離な訳だし悲しくはなかった。そ…

一通目

拝啓◯◯様 この度この様にしてお手紙をかくのはあなた様からの提案からでした。 もらった手紙に対してこんな形でお手紙の返信を書くことはいいのでしょうか。まだ僕には分かりません。 そもそも手紙というのは秘密にしておきたいこと、あるいは知らせたいこと…

ゆずれない事が頑固の始まりになる。それは良い引き金になる場合もあれば悪い引き金になる場合もある。僕の場合大抵は後者になる。良かれと思いしたことでバランスが崩れ相手を消沈させてしまう。例えばあいまいな約束を守れなかったりする(主に時間だが)…

病にて根の行く先

病院に行く機会、特に大きな病院に行くことはとても少なく亡くなった祖父が入院していた時に行ったきりそれから訪れた記憶がない。大型病院は少なくともその時以来いってないだろう。胃腸が弱い僕は消化器系の小さな病院へ行くことくらいしかない。ましてや…

いちご畑は火事

なんだって雪の降る夜はロマンティックにみえるもんだと、誰かが教えてくれたわけじゃないのにそう思うのは何故かしら。正月の時期をずらして実家に帰った。寝転んでても朝昼晩飯はでるし、買いに行かなくとも酒はある。あたたかいこたつに猫のようやうずく…

敵を信じ使命を疑え

隣には君が居たか。シュンが寝ている。彼とは特にコレと言ったハプニングがあったわけではない。下の名前が一緒なのでお互い「シュン」と呼び合い会話をしていると周りの友人達が不思議そうな顔をする。自分の名前を呼ぶシチュエーションはおもしろい。優し…

住人たちの目

細かな引っ越しを含めると計12回の移動をしている。たいして大きい荷物なんてないし、こだわった生活用品もないので別にどこでたって暮らせると思っている。だが決してなんだって良い訳ではないので妥協はしない。町々の情緒が好きで建物の外観や人種が豊か…

忘走

忘れたいことのために新しいことでその記憶の上書きをするのが忘れ方の方法だとしたら。本当にその忘れたいいことが忘れていいことだったのかどう判断していいのか見分けがつかなくなる。大抵忘れたい事と言うのは本当には忘れることができなくて深く身体に…

あたたかいベット

日曜に特別な思いがある。家族の日、晴れ、遅起き、あたたかな陽ざし、朝食の匂い、映画の音。日曜は特別な日だった。それは両親の唯一の休日であった。朝から映画をみたり、音楽を聴いたり、キラキラしたものがそこにはあった。日常ではなく非日常。部屋の…

音の行くとこ

風を通り抜ける笛の音、地を揺らす太鼓の音。祭りばやしはゆっくりと遠くから微かに聞こえてくる。知らぬ間に足元まで音はきていて、気づかないうちにまた遠くへ出かけていってしまう。僕らは祭り催している家のように見える。だが実は彼らが祭りで僕らは祭…

糸握り

長い夢を見るとこはあるか。 僕らは毎晩たくさんの夢をみるがその数に対して覚えていられる夢の数は極端にすくない。夢はその日あったことを整理しているという。実際にその日のことが夢に出てくることがあるだろう。無意識のうちに僕らは辻褄を合わせようと…

サインはどこへ

雨が降れば傘をさすし、火事になれば水をかけるし、喉が乾けば飲み物を飲むし、いらなくなったら捨てるし、寒ければ着こむ。 そんなふうに何かある一定の状況で反射的に対応できるものが僕らにもあればいいなと思う。一人で考えすぎず頼りたい時に頼れる人を…

馬車道

一人で山へ登った時、森の鬱蒼とした暗さ茂みの暗さに足早に森を抜け山頂へ向かったことがある。自分の目には見えない影の奥から何か大きな怪物がやって来そうだと感じたことがあった。誰もいない山道をひたすら歩いて行った。最初は陽気にイヤホンをつけ誰…

失恋

相手が何を考えているか。それは察してはいけないのだと思う。相手を理解していることと、理解しようとすることは大きく違う。理解しているということはその人物にたいして納得しているかである。自分が相手に対してなにを分かっていて、なにを知っているか…

赤い草原

近いと近い。近くにいたいなら近くに行かないといけない。それはその目標自体に近づく事をあらわしているのではなく、その目標の所属する場所へ近づくことである。要はその庭に入れということだ。さらにその庭に住むということは彼らの心へ近づくことになる…

嘘飼い

嘘は自分の首を絞めると言うがその通りである。私は今にも息ができなくなりそうなほど鼓動があがり、息をするのを忘れてまで嘘を考えている。嘘に嘘を投げ込み話す言葉の端にその嘘の香りをつけぬよう巧みに会話をしなければならないのであった。マヌケであ…

シャベル

煙草の灰、日焼けしたカーテン、欠けた歯、不味いコーヒ、傷だらけの手、進まない秒針、汚いスニーカー、割れた皿、切れないシャッター、破けたソファ、枯れた花、果物の皮、知らない人、グラつくテーブル、かからないエンジン、つかない電球、サドルのない…

ことばの國

勘違い、人違い、お門違い、畑違い全ての違いを集めて違いの国を作ればいい。 各々が持っている言葉のイメージはその言葉によって引き起こされたドラマにより味付けされていく。幸感や、悲しみ、季節感、トラウマ的な感覚に陥れられるものもある。言葉には沢…

時点道中膝栗毛

恵比寿で高校時代唯一の男友達と久しぶりに会った。定期的に会っているのだが、いつも昔と変わらない感じで接してくるから会って最初の一時間位どぎまぎしてしまう。だがそこにはブレザーを着た高校生の僕ら二人が見える。それは昔と変わらないと言う事では…

千日紅

友人との関係においてその人とどう向き合うかはとても難しいことだと思う。友と一概に言ってはいけないような気もするが、みんな友達のようだとも思っている。ただそこにはバラバラに別れた細い糸の様なものがあって私とあなたとを微妙なバランスで繋げてい…

水面の意識

友人にK大学出身の男がいる。K大学と聞くとノーベル賞などの高い知識や学力があることを想像するだろう。彼も勿論のこと冴える頭に冷静な判断力がある。僕が風邪をひいいた時「一日百回くらいクシャミをした」と彼に言ったらすかさず「一日十二時間起きてい…

遡上とは

朝食には鮭を食べるのが一日の始まりを景気づけてくれる。カツ丼を食べ競技の勝利を願う運動会前夜の様に、何かのおまじない的な意味が朝食の鮭にはあると僕は思う。鮭の焼ける匂いと油のパチパチと弾く丸い音が朝の目覚ましになり、味噌汁と白米の湯気が顔…