夜更かし屋

 

今日から日記と言うかこうやってまた新たに文章というか文字を書いていこう思います。物事を始めるのに時間がかかる僕ですが、この「劇場のクロワッサン」と言うタイトルに決定するのに三時間くらいかかってしまいました。既に時間は午前二時半、うしみつどきを廻っていて相変わらず夜更かしをしてしまっています。

 

昔から夜更かし気味で全く早くに眠る癖がついていなく、もしかしてフクロウなのかもと思うことがあります。僕の母も結構な夜更かしで高校生くらいの時、深夜トイレに行くと母が映画や本を読んでいたりして「げえ、まだ起きてるのかよ」とおそくまで起きてる事に対しての競争を勝手にしていた事がありました。

町も家も全てがとんとんと静寂と暗に包まれていく中で自分だけが起きている優越感、僕だけしかこの世にいなんじゃないかと思わせる神秘、薄く張ったモヤ、輪郭のみえない公園や友達の家。夜に君臨する王のように一夜一夜を楽しんでいたような気がします。こっそり抜け出して行くコンビニも、冷たい空気に怯えながらこいだ自転車も、白い吐息に包まれる自分の顔も、カーテン越しのテレビの光も暗やみにうかぶ影全てがロマンチックに感じられていたように思います。

 

唯一ひとりになれた時間と場所が夜なのかもしれないと。誰もが夜にしんみり寂しくなるのに対して震えるほど興奮していたのは僕だけでしょうか。大音量でヘッドホンをして部屋を暗くして飛び跳ねて踊っていた自分を思い出します。そのせいかすこし耳が聞こえにくい時があります。

 

夜更かしの代償は目の下にできる月のような大きな隈でした。「待ってました!」、「夜更かし屋!」なんて掛け声いただきたいですね。