音の行くとこ

風を通り抜ける笛の音、地を揺らす太鼓の音。祭りばやしはゆっくりと遠くから微かに聞こえてくる。知らぬ間に足元まで音はきていて、気づかないうちにまた遠くへ出かけていってしまう。僕らは祭り催している家のように見える。だが実は彼らが祭りで僕らは祭りを迎い入れる家なのだ。だからみんな何処かへいってしまう。遠くから音だけが聞こえてくる。煙草の灰が風に吹かれて飛んでいってしまう。また遠くからか祭りばやしが聞こえてくる。

 

笛と太鼓の音が血を鼓舞する。踊れ踊れと手を叩く。