雪どけの春先と言ったところか、寒いのには変わりないその雪の下にいる熱い土。はっきりとは見えない磨り硝子の向こう側であり、飛行機の窓から見える小さな町の灯。正体をつかむにはあまりにも握り難く、掴むべきではない。触れることの出来ない煙の様で触ったらオモシロクナイ。掴もうと必死になるのも馬鹿げている。中間地点、そこにあるのにない。見えているのに見えていない。物事の輪郭とが互いに融けあい境界線を紫の霧がおおう。しっかりそこに存在しているのにそこだけがが切り取られている。真心と下心がひとつの舟に乗っているそんなような奴なんだと思う。